絶対音感とは、任意の音に対し絶対的な識別(例えば周波数や音階)を行える能力だと認識しています。

よく「生活音を聞いてその音階を当ててしまう能力」とか「瞬時に聴音が可能」とか説明されていますが(間違いではないですが)、西欧音階の知識の有無や時間的なものは関係ないハズです。
また、チューニングの狂った楽器による演奏に対して気持ち悪さを感じることはあると思われますが、提示と異なる調子の演奏を聴いて(例えば、イ短調と提示された曲が変イ短調で演奏された場合に)気持ち悪さを感じるものでもないハズです。

よく見かける「気持ち悪い」という表現が多用された説明が本当なら、歪んだ音は勿論、さわりのついた楽器(琵琶やシタールの類)シンセサイザーなどの音色は煩く感じるでしょうし、雅楽をはじめ古楽、無調、12音技法、純正律、マカームなどの微分音を使った音階は、全て絶対音感を持っている方々の混乱の元となるわけです。
これは(勝手な推測ですが ^_^;)絶対音感どうこうではなく、平均律絶対主義の弊害からくる一種の病で、偏った音楽教育により後天的に絶対音感を身に着けた方々に多い症状ではないかと思っています。

中学の頃、スペースシャトル打上げ成功の際に社会担当の教員が授業中「スペースシャトルは軍事目的のために打ち上げられた。この技術が進めば、宇宙から(親指と人差し指で1cmくらいの幅を示しながら)こんな石ころで性格に殺人を行うことができるようになる。」と生徒達に言いました(ちゃんと勉強してきた人間なら答えはわかると思います)。当時、この件で、生徒達の間でちょっとした騒動になりました。怒り

多くの人々には、どうでも良い話題だと思いますが…その道の専門の人間より間違った教育を受けること、あるいは歪んだ解釈が絶対正しいという認識で広がっていくことが許せません。
「人は生きかえる」とか「天動説」を信じてしまっている子供たちもいる時代です。「そういうこともある」のは否定しませんが、事実を正しく伝えてもらいたい…そう願っています。